PROFILE
演出・照明
ロゥ・コックマン(羅国文/マレーシア)
演出家・俳優・舞台照明家・舞台美術家・演劇講師。平台計画 芸術監督。1993年マレーシア芸術学院演劇学科卒業。2005年「平台計画」創設。以来多元芸術の交流のハブ的役割を果たしている。
マレーシアの芸術賞においては「最優秀演出家」「最優秀照明プラン」「最優秀舞台美術」賞の受賞経験を持つ。
翻訳・ドラマトゥルク
E-RUN / 山﨑理恵子
神戸出身。京都産業大学中国語学科在学中より中国語による中国演劇の上演に参加。1991年より2度に渡り中国政府奨学金を獲得。中国・北京中央戯劇学院の演劇演技コースに留学。2000年に同学院修士号取得。1996年より北京にて、日本の現代戯曲を中国語に翻訳し現地の俳優やスタッフとの共同創作にてプロデュース公演を行う。2000年、香港に渡り、演劇制作会社をoffice30設立し、日本現代演劇シリーズ公演を展開。自身の翻訳した戯曲を媒体として、香港のアーティストと共に創作活動を行う。同時に、北京・香港・台湾・マカオでの日本の劇団の海外公演ツアー企画・コーディネーターを務める。2009年に帰国後、座・高円寺の劇場創造アカデミー舞台演出コースに入所。そこで受けた講義に感化され、ヨーロッパの劇場にも興味を持ち始める。2013年より、主には舞台監督集団・ザ・スタッフでオペラの舞台監督助手を務めると同時に、数度に渡り、私費でイタリアに遊学。本場のオペラや、教会、彫刻・・・とアジア圏とは全く違った文化を体験する。2016年、台湾・嘉義県の阮劇団と流山児祥のコラボレーション作品『マクベス』を企画。日本側の制作、演出助手、歌唱指導などを務め、見事に公演を成功に導き、同演目は2017年にはシビウ演劇祭に参加。2017年1月、台湾にて劇団・亜戯亜(2018年解散)、東京にて亜細亜の骨を旗揚げ。今までの経験とネットワークを活かし、2020年東京オリンピックに向けて、アジアのアーティスト達とのコラボレーション作品を世界に発信することを目標に活動を開始。
作
リン・モンホワン(林孟寰/台湾)
宅故事創作有限公司Story Nerds Works 芸術監督
劇作家・シナリオライター・演出家。
台湾大学演劇学科戯曲創作修士。第二期台中国家歌劇院レジスタンスアーティスト。
台湾全土の学生文学賞、香港青年文学賞、台北文学賞、台北児童芸術祭児童劇戯曲賞などを受賞。書著に『彩石遺事』、『美村路上』、『天空之門』、『無獨・遊偶――無獨有偶と台湾の当代人形劇の15年』がある。主な舞台作品『野良犬の家』、『進め!箱舟』、児童劇『小潔の魔法の時間の卵』他、多数。テレビシナリオ作品『元は家族』、『通霊少女』などがある。
『通霊少女』は2017年台湾テレビゴールデンベルアワード
*1のミニシナリオ部門で最優秀シナリオ賞を受賞。今、台湾で最も注目されている劇作家。
*1965年に創設された台湾の放送文化(テレビおよびラジオ)に関する賞。
舞台戯曲受賞作品
『魔人候補生』第17回台北市児童芸術祭最優秀戯曲賞
『四月雪』第18回台湾大学文学賞戯曲1等賞
『相愛の上の一秒』天作之合劇団第一回オリジナルミュージカル戯曲2等賞
『雪王子』第15回台北市児童芸術再戯曲賞3等賞
『野良犬の家』第15回台北文学賞最優秀賞
『小潔の魔法の時間の卵』第14回台北市児童芸術祭最優秀戯曲賞
『卒業記念冊子』第38回香港青年文学賞2等賞
『青春戦場』教育部生命教育戯曲賞最優秀賞
『ベッドの上の国王』第14回台湾大学文学賞戯曲賞3等賞
近年の主な舞台作品
2021 2.5次元舞台『自由村1.5恋愛の神と反逆者』作
『サプライズレストラン』作
2020 夢田文創╳アンデルセンとモーツアルトの創意―児童ミュージカル『息子』作
『食用人間』
2019亜細亜の骨『野良犬の家』作(日本‧東京)
沙盒製作劇団『私の心に咲くあの一輪の花』作導演マレーシアペナン・クアラルンプール)
主磐娯楽音楽劇場『女心』作
楊景翔演劇団『Aphasia』作
現代音楽
ケン・リー(李河健/マレーシア)
多種の楽器をこなす。爆発と実験を軸にした彼の音楽には、鋭い将来性がある。バラエティに富んだジャンルの音楽、そしてアーティスト達とコレボレーションする。また様々な楽器の奏者と共にクリエーションする。ミキシングと超絶的な演奏テクニックを駆使し、独特の音色と音楽的アトモスフェアを作り出す。
Kent Leeは長年に亘って国内の大小さまざまな商業公演、即興演奏、演劇などで、作曲及び音響プランを手掛け、豊かなキャリアを蓄積してきた。またベースとDJのデュオHabaの立ち上げメンバー。第17回Boh Cameronian Arts Awards最優秀音楽・音響プラン賞受。
コンテンポラリーダンス
李彩雲(マレーシア)
フリーのダンサー・振付。マレーシアの雪隆広青舞踏団で研鑽を積み、マレーシア国内は基より、中国、シンガポール、台湾、韓国、ドイツ、メキシコなど海外公演の豊富な経験を持つ。主な振付作品には『Met.a.mor.pho.sis』2011,『The Next Door』、&『The Corner』2014、『遷 .体』2017、『what is funniest way to died?』2019 及『Tanah』2020などがある。本当の自分との対話と身体の可能性の発掘を求め、近年舞踏の研究も行っている。2014年、2017年、2020年には和栗由紀夫、吉川洋子、川本裕子と共に公演を行う。2018年優秀なダンサー達と共に薔薇舞踏舎の『死鳥』の舞踏創作と公演に参加。現在川本裕子プロデュースのAsia Butoh Treeのメンバー。
出演・宣伝美術
岸本昌也(日本)
俳優・グラフィックデザイナー。2006年より神楽舞を始める。京都造形芸術大学情報デザイン学科卒。座・高円寺劇場創造アカデミー修了。石見神楽東京社中所属。2013年より自らの出自である神楽舞の身体性を使った作品創作に携わる。
俳優としてこれまでに「地点」「カンパニーデラシネラ」「エイチエムピー・シアターカンパニー」「したため」などのカンパニー作品に出演。また、グラフィックデザイナーとして主に演劇のチラシや、劇場の広報物などを作成し、『広がるフライヤー』(ビー・エヌ・エヌ新社)に作品が掲載される。
映像
ファイルズ・スレイマン
(Fairuz Sulaiman/マレーシア)
マレーシアマルチメディア大学映画及動画芸術学科学士。ジャンルを越えての実践をしている。デジタルとシミュレートのフュージョンでインディペンデントバンドのMVや短編映像などを製作。ストップモーション動画、操り人形、マスク、3Dアニメなどとライブ映像をミックスして舞台ビジュアル作品をクリエイトする。ライブVJとしては大型モニターやスクリーンをパフォーミングアーツのキャンバスとし、ライブ音楽にはビジュアルエフェクトを付け加える。日常の観察と探索が彼のクリエイションのコアとなっている。P・ラムリーの映画にインスパイアされ影絵やアニメを駆使して作った作品『Laksamana Doremix』(国家ビジュアルアーツ画廊2013)。その他、ビジュアル作品『Zahim Gangsa』(2014)。マレーシアの文化遺産にフィーチャーした新しいビジュアルアートフェスティバル“DA+C”アートフェスティバルのチーフの一人を務めた。また2015年国際交流基金アジアセンターのフェローシップの奨学金を受け日本に研修に来た経験も持つ。
出演・美術
松島誠(日本)
静岡県沼津市生まれ。パフォーマー、演出家、美術家。 日本大学芸術学部美術学科卒業。
1983年から2006年まではフォーミングアーツカンパニー/パパ・タラフマラに在籍。 ほぼ全ての作品にメインパフォーマー、舞台美術家として参加。 1995年よりソロ活動を開始。 2006よりMike Nord(米)、Georg Hofman(スイス)、あらたまお(東京)とのインプロビゼーションユニット「NORUKASORUKA」を結成。 ヨーロッパ、アメリカ、アジアなど世界20ヶ国以上、また国内で500回以上の公演を行う。 「ココロミノココロ」を信条に、ダンス/身体表現をベースにしながらの演出から、振付け、美術、オブジェ作品、VOICE表現と、作品は既成の枠にとらわれず、フィールドを拡大しながら活動を続けている。 2019年、東京から再び沼津にベースを移し活動中。
2005~~2008年 杉野服飾大学先端ファッション表現科 非常勤講師
2008、2010、2018年 韓国国立総合芸術大学舞踊科 客員教授
2021、、2022年 武蔵野美術大学空間演出デザイン学科 非常勤講師
<主な作品> パパ・タラフマラ出演作 「パレード」「青」「城マクベス」「春昼」「Ship in a view」「島 island」「パンク!ドン・キホーテ」など オリジナル作品 「赤土・プラスチック」「極」「Invisible city」「ハネジイ」「Fight me now!」など 実験シリーズ 「ココロミノココロ」パフォーマー・演出家。1983年から2006年までの23年間パパ・タラフマラに在籍。パパ・タラフマラのほぼ全ての作品にメイン・パフォーマー、美術家として参加。2006年9月退団。1995年よりソロ活動を開始。「ココロミノココロ」が信条のマルチアーティスト。作品は演劇、ダンスの枠にとらわれず、その興味の赴くまま、美術、オブジェ、VOICE、身体表現、演出、ミュージカル、CMの振付けと、フィールドを拡大している。
人形製作
チョウ・チュンポン(周浚鵬/台湾)
国立台北芸術大学演劇学科演技専修卒業。
俳優。タップダンサー。
人形劇、児童劇、小劇場、音楽劇と幅広いジャンルの舞台で活躍。
日本とアメリカにてタップダンスを学ぶ。ジャンルの垣根を超えての創作を目指すタップダンスカンパニー「音踏In Tap」のメンバー。
2016年台湾・阮劇団X流山児★事務所の『マクベス』にてマクベスを好演。2017年9月には台湾の海外研修助成を獲得し、山崎理恵子の推薦により小野寺修二氏の下で1か月研修する。KAAT主催のベトナムとのコラボレーション『Without signal』公演に研修生として参加。
また同時に若葉町ウォーフで1人芝居『Tap ダンスと人と犬』(作・演:林孟寰)を上演。
近年の主な出演作品
楊景翔演劇団『ノアの箱舟シリーズ』、 台南人劇団『第十二夜』、阮劇団 『嫁妝一牛車』など
衣裳
竹内陽子(日本)
衣装デザイナー。1999年、文化女子大学服装学科ファッションクリエイティブコース卒業。同時にオリジナルブランドを立ち上げ、百貨店等で販売。2001年4月にバンクーバー・インターナショナル・ファッション・ウィークに招待され、ファッションショーを行なう。以降オリジナルブランドをやめ、衣装デザイナーに転進、2002年以降フリーの衣装デザイナーとして活動。人と出会う事から刺激を受け、衣装制作を通し毎回新しくユニークな空間作りを目指している。shelfでは、2004年の『R.U.R.』(作/カレル・チャペック)以降、すべての舞台衣装を手掛ける。
その他の仕事に、劇団山の手事情社 『ロミオ&ジュリエット』、『タイタスアンドロニカス』、『オイディプス王』、子供に見せたい舞台(としま文化創造プロジェクト実行委員会主催)『オズの魔法使い』、『ドリトル先生と動物たち』、『ピノッキオ』、劇団ひまわり 『モモ』、東京演劇アンサンブル 『道路』、芙二三枝子舞踊団、Ort-d.d 『熱帯樹』、青蛾館 『上海異人娼館』、『星の王子さま』、『青ひげ公の城』、スタジオライフ若手公演、流山児事務所『青ひげ公の城』、コンテンポラリーダンサー関かおりの衣装などがある。新劇、アングラ、コンテンポラリーダンスと様々な分野の衣装を製作。生地を縫い合わせるのは勿論の事、染め、裂いた物を編み込んだり、ホース、ペンキ、樹脂、和紙など素材や形にとらわれない作品作りは各方面で確かな評価を得ている。